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プロフィール

こんにちはDr.Kwanです。 日本では某大学病院で消化器内科医として診療してきましたが、2010年よりシンガポールにて内科医をしていました。2013年より日本に帰国し、能登で半医半農生活を始めました。 以前から栄養に興味があっていろいろ学んできましたが、普段の食事が健康にとても大事なこと、私たちの食習慣が知らない間に不健康なものになってきていることに気付きました。 これから、栄養について究め、どんな食事を摂るべきかについて皆様に伝えることで、少しでも多くの人を健康にすることができれば・・・と思っています。

しのびよる化学物質汚染

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      国立環境研究所総合研究官 安原昭夫氏著「しのびよる化学物質汚染」を読みました。

    この方は環境問題から、私達がどのように行きていくべきかを考えていらっしゃいます。

     

    経済的発展に伴って、人間は、大量に消費し、大量に廃棄物を出し、環境を汚しているのだそうです。

    つまり、自分が使ったものの後始末を十分にしないまま、必要ないものをたくさん作り、使って、地球の環境を人間が暮らしにくいものに変えようとしているのです。

    今の大量消費の生活は長く続くものではないのは明らかです。

     

    という訳で、安原さんは消費を減らし、自分が出す廃棄物を自然の浄化作用の範囲内に抑える、循環維持可能な生活を目指すべきだと提案されています。

     

    人間が宇宙に進出しない限りは、経済のバブルだけでなく、生活のバブルも近い将来に、はじけてしまうでしょう。

     

    ところで、物質的に豊かになって、みんな幸せになったでしょうか?

    必要ないものを大量に作ってお金を儲けて、幸せになれたのでしょうか?

    本当に必要なものは何か、大切なものは何かをもう一度考えてみるべき時なのだと思います。

     

    そういう意味では、食事が豊かになっても、健康になれないことと似ています。環境が変わればそれぞれの食材にも影響が及びます。

    私達の栄養が偏る原因として大量生産や食品加工が挙げられるのではないかと思います。

    また、環境汚染により食材には有害物質が混入しやすくなります。

     

    食事と環境問題は、密接に関係しているのです。


     


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    <告知>

    Dr.Kwanの食育セミナー

     Down to Earth 〜食育〜

     「食はあなたを変える」

    の日時と場所が決定しました!!

     

    1月15日 14時開場

          14時30分開始

     

    会場:Seminar Room LLP

       Heritage Place, 21 Tan Quee Lan Street, #02-08 Singapore 188108

    seminar room bugis

    料金や申込方法は決まり次第このブログでも告知致します。


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    農薬の害

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       農薬の害というと、人間に対する直接被害ばかりが取り上げられる傾向にあるような気がします。

      しかし、栄養について学んでみると私達は生態系の一部であり、多くの生物の活動がなければ様々な栄養素を人間が使える形で摂取できないことがわかってきます。

      と言うことは・・・

      農薬などにより生態系を乱すことにより、私達が必要としている栄養素も十分摂れなくなる可能性があるかもしれません。

      この地球上では、様々な生物がそれぞれの役割を果たしながら生きています。そして、生物の活動を通して、様々な物質が循環しています。

      農薬などで生態系を乱すことによりこの循環が断ち切られれば、当然人間にもその反動は返ってくるでしょう。

      私達を支えてくれる生態系も含めて守ってゆくことを考えないと、結局は人間自身が健康に生きていけなくなってしまうと思うのです。

      つまり、農薬の最大の害は私達を支えてくれている生態系を乱してしまうことだと思うのです。
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      放射性物質について考える

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        福島の原発事故はシンガポールでも注目されています。

        シンガポール人たちも日本のことを心配してくれていて、ローカルのスタッフが募金をしてくれたりしています。シンガポール人たちの気持ちは本当にありがたいです。


        しかし、原発の状況は思わしくないようですね・・・

        圧力容器が破損して放射性物質が漏れているようで、タービン建屋外の立抗のなかの水が汚染されているそうです。

         

        決して皆様の不安をあおるつもりはないのですが、医師は常に最悪の事態を想定してどうするべきかを考えるように訓練されております。

         

        本日の産経新聞の記事では放射性ヨウ素131やセシウム134が海にも流出しているとのことです。(http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110330/dst11033011220017-n1.htm

         

        というわけで、放射性物質の汚染について考えてみたいと思います。

         

        .茱α

        何種類かの放射性同位体があるようですが、

        ヨウ素131(半減期8.06日)

        ヨウ素133(半減期20.8時間)

        などがウランの核分裂によってできます。

         

        ヨウ素は甲状腺ホルモンの合成に必要で、甲状腺に取り込まれる性質があります。

        人間の体は、普通の放射性ではないヨウ素と、放射性同位体の区別ができません。

        甲状腺がヨウ素131やヨウ素133を取り込むと、長期間放射線に晒されることになり甲状腺癌や甲状腺機能障害の原因となります。

         

        放射性ヨウ素が体の中に入った際に、普通のヨウ素で甲状腺が満たされて、もう取り込む必要がない状態になっていれば、放射性同位体は甲状腺に取り込まれないまま排泄されます。したがって、被爆の可能性がある人はヨウ素剤を服用することにより、甲状腺の被害を減らすことができます。

         

        海藻にはヨウ素がたくさん含まれていますので、ヨウ素剤がない場合には代わりになるかもしれません。

         

        半減期が比較的短いので、汚染源がなくなれば3ヶ月程度で問題なくなるのではないでしょうか?

         

         

        ▲札轡Ε爍隠械掘僻掌佐30.1年)

        この記事で測定されているセシウム134は半減期2.06年です。

        しかし、チェリノブイリの事故でもセシウム137の方が問題になっていたようです。

        なぜセシウム134の方を記事にしたのかよくわかりませんが、今回の事故で当然セシウム137も漏れていると思います。

         

        生体内での半減期は70日、体内でガンマ線を放射し、将来的にガンが発生する要因になる可能性がありそうです。

         

        食べ物から摂ったり、呼吸して吸い込むことにより体内に取り込まれます。

         

        一部のきのこ、魚などで生物濃縮が起こるようです。

        http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnlabstract_ja.php?cdjournal=radioisotopes1952&cdvol=48&noissue=4&startpage=266

        ぶりやかつおなどで濃縮係数(生物中濃度/海水中濃度)が100を超えています。

        つまりこれらの魚では海水中の濃度の100倍に濃縮されるということです。

         

         

        プルトニウム239(半減期2.41万年)

        アルファ線を出すので、外部被爆よりも内部被爆の方が問題になります。経口摂取の場合はあまり吸収されませんが、呼吸で吸い込むと肺などに長くとどまり肺がんの原因となりそうです。

         

        今回の事故で東電はプルトニウム測定の設備がないので測定していないとのことでしたが、外部委託で測定したところプルトニウムも検出されています。

        半減期が長いだけに一度汚染されると、長期間影響が出そうです。

        もっと十分な情報が必要な元素だと思います。

         

         

        などなど調べてみると、確かに“直ち”には健康被害はないかもしれませんが、汚染物質を少しずつ吸入したり食事から摂ったりすることで少しずつ被曝し、何十年か経ってからガンを発症するというリスクはあると思います。

        放射線は細胞分裂の激しい細胞がより大きな障害を受けます。ということは、僕みたいなオッサンよりも子供たちが大きな影響を受ける可能性が高いということです。

         

        このリスクに対してどう対処していくべきかを今のうちに考えておくべきではないかと思います。

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        放射線被爆者に対するマニュアルin Singapore

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            先日、シンガポールで福島原発事故に対応して、被爆者に対するマニュアルが配られました。

           

          第一段階は、「2011年3月11日以降に原発から20km以内を旅行し、頭痛、嘔気、嘔吐、下痢の症状を認める」です。

          この時点で、シンガポールにこんな人来ないだろうとも思うのですが、

          もし当てはまる人がいれば、病歴を聞いて診察を行い、血算・白血球分画、甲状腺機能、肝機能、腎機能を含んだ採血を行います。

           

          さらに、採血にてリンパ球減少を認める、明らかな血算の異常がある、診察上明らかな異常がある場合には、MOH(お役所)に連絡の上入院だそうです。

           

          それぞれの条件に当てはまらない場合も、どうするべきかフローチャートで示してあります。

           

          また、シンガポールではもうすでにヨウ化カリウム(安定ヨウ素)製剤を処方できる体制が整っている様です。

           

          日本の原発の事故の対応がシンガポールでこんなに速いなんて、ちょっとビックリです。

          日本の厚生労働省の対応はどうなんでしょうか?

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