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プロフィール

こんにちはDr.Kwanです。 日本では某大学病院で消化器内科医として診療してきましたが、2010年よりシンガポールにて内科医をしていました。2013年より日本に帰国し、能登で半医半農生活を始めました。 以前から栄養に興味があっていろいろ学んできましたが、普段の食事が健康にとても大事なこと、私たちの食習慣が知らない間に不健康なものになってきていることに気付きました。 これから、栄養について究め、どんな食事を摂るべきかについて皆様に伝えることで、少しでも多くの人を健康にすることができれば・・・と思っています。

口腔・腸内細菌とメタゲノム解析

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    私が今まで読んできた本の中でも、最も影響を受けた本の一つに「食生活と身体の退化―先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響」という本があります。
    この本の翻訳をされた、片山恒夫先生という歯科医の志を継ぐ「恒志会」主催の創建フォーラムに出席してきました。

    今回のテーマは「医療革命 メタゲノム解析の現状と未来」です。
    メタゲノム解析とは、環境中の微生物の遺伝情報を、どの微生物のものかわからなくても根こそぎ集めて分析してしまおうという力技な手法です。
    私が医者になる前は、腸内細菌の研究は培養するしかありませんでした。でも、培養できない細菌の方が多いので、腸内細菌の全体像を把握することは夢のまた夢でした。
    しかし、メタゲノム解析で腸内細菌や口腔内常在菌の情報が網羅的に解析できるようになり、全体像を調べる手段ができ、いろんな知見が出てきているところです。

    そんなメタゲノム解析の現状と未来について第一人者の服部正平先生がお話ししてくださる予定だったのですが、服部先生は体調を崩されたとのことで急遽服部先生と一緒に研究をされている、須田先生がお話ししてくださいました。
    須田先生は、唾液細菌叢の腸内への定着と、ホストの免疫機能に対する影響についてと、ヒト唾液細菌叢のサーカディアンリズムについて。

    もう一人は、岡山大学の森田英利先生が「網羅的な腸内・口腔細菌叢解析から食生活と病気が見える」と題して、食事と腸内・口腔細菌叢の関係、さらにはdysbiosis(菌の多様性がなくなったり、組成が変化したり、総量が変化したりしてバランスが崩れること)と病気の関係についてお話ししてくださいました。

    そして、講演会の後の懇話会がとても面白かったです。
    恒志会の先生方の腸内細菌と同じように、唾液や口腔常在菌も体に重要な役割を果たしているはずだという信念と、唾液・口腔常在菌の研究を進めることでより良い歯科医療を創るという情熱を感じられて感動しました。

    私もそんな熱い歯科医師の先生達に混じって少し質問させていただきました。
    食事の他に腸内細菌に影響を与える因子としてどのようなものがあるのかについてお聞きしたのですが、私が恐れていたことがすでにデータで出ているということでした。まだ論文発表前なのでここではお知らせできませんが、やっぱりかーっていう感じでした。

    今、やっと医学が腸内細菌を本格的に取り込み始めました。これからしばらくは腸内細菌から目が離せません。
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